介護福祉士
入所なさっていた方を看取らせてもらった時のことです。
とてもお風呂が大好きな方で、状態が悪化して湯船につかることができなくなったことをご本人さまもご家族さまもとても残念がっていらっしゃいました。施設には、座ったままや寝たまま入れる入浴設備がありますが、その方は円背(腰が曲がる症状)がひどく、それらを利用することができません。
そこでスタッフみんなでアイデアを出し合い、子供用のビニールプールを準備し、そこにお湯をはり最後にご入浴いただきました。その際にご本人さまがにっこり笑って「気持ちいい~ありがとう~」と、とても喜んでいただけたことが今でも思い出されます。
利用者さまには親しみを持って接していますが、人生の先輩であり、目上の方として敬う気持ちから、言葉遣いにも気を配るよう心がけています。
また、認知症をお持ちの入所の方が「帰りたい」とおっしゃる際など、ご納得されるまで説明しながらお付き合いするようにしています。ご納得され安心した表情に変わる時は、こちらも嬉しくなり、やりがいを感じる瞬間でもあります。想いが通じるんですね。
お休みの日は、ゆったりと過ごしています。家の掃除をしたり、子供と遊んだりしてリラックスしています。
桜の里は、自然豊かな素敵なところにあります。できる限り、精一杯のお手伝いをしたいと思っています。